再び韓国へ行ってきました、今度はキョンギド美術館での展示です。
「Gyeonggi, National Highway No. 1 」
詳細はWEBにてキョンギド美術館-美術館の詳細(英語と韓国語のみ)
もう既に展覧会は始まり2008年の1/23までの会期となっています、もし韓国に行かれる予定の方は是非ご高覧くだいますようお願い致します。
田中英行
制作の記録/前編
11/05:韓国ソウル入り
前回と同じくインチョン空港に到着です。
11/06:キョンギド美術館にて作品プランの構築
立地は郊外ですが、とにかく大きな美術館です。
展覧会の告知ですね。
始めて目前にする、展示スペースにてミーティングです。
美術館と同じく展示スペースも大きいので当初のプランを大きく変更する事となりました、新プランは一時間ほどで決まりました。近頃現場での反応速度が上がってきた気がします。
材料を買いに出かけます、何故か韓国の雑多なネオン街は素敵に見えてしまうんですが、何故なんでしょうか。
ヤマトピアお札デザイナーの岡はお札で出来たビルディングのサンプルを作ってます。
何もないこの場所にどんなものが出来上がるのか、期待と不安で押しつぶされそうになりながら韓国での2日目を終えました。
11/07:韓国で出会った仲間達
毎回Antennaの製作現場では不思議と良い出会いがあるんですが、今回は本当に良い仲間と出会いました。搬入、展示作業のために集められたスタッフの皆です。
棟梁市村、今回も木材を駆使して何かを建ててます。
私(田中)はひたすらお札を貼っています。
岡はビルの箱を組み立てています。
もうすっかりおなじみのフォトグラファー:ジョージも大活躍です。
Antennaに残された作業日数は残り2日間、、、心臓に悪いですね、眠れぬ夜を迎えつつ、3日目は更けていくのでした。
11/08:苛立ち
ずいぶんとカタチが見えてきました、ただもうあと2日しか残されていない、焦ります。なかなか進まぬ作業に苛立を感じずにはいられません。
韓国ではおなじみ、Antennaの金色財宝群です。
中央にそびえ立つビル群は4メートルほどの高さになります、慎重にバランスを見ながら配置していきます。
ジャッピーを彫り出します。
何度か諦めそうになってしまう自分を無理矢理閉じ込め、作業を続けます。朝までやってもやっぱり間に合いそうにない、絶望感と疲労感で途方にくれる滞在4日目となりました。
11/09:奇跡
奇跡は起きました。
Antennaのピンチを察した展示搬入スタッフ達が全員集まってきて、作業を手伝ってくれました、もの凄いスピードでビルが出来上がっていきます。
市村は彫り上がったジャッピーを祀り上げます。
ビルの配置を決めていく作業です、もう少しで完成です。
作業の終わりが見えてきたのでスタッフの皆と記念撮影です、本当に彼らには感謝の気持ちでいっぱいです。彼らとの出会いによってますます韓国が好きになるAntennaでした。
ビルの配置によって街に見える瞬間と、ただの箱に見える瞬間があります、アーでもないコーでもないと最終的なカタチに熱い議論を重ねつつ創りあげていきます。
完成は11/10オープニングの朝となってしまいました。一時間くらいは寝れる余裕がありそうです。
後編に続く。