再び韓国へ行ってきました、今度はキョンギド美術館での展示です。
「Gyeonggi, National Highway No. 1 」
詳細はWEBにてキョンギド美術館-美術館の詳細(英語と韓国語のみ)
もう既に展覧会は始まり2008年の1/23までの会期となっています、もし韓国に行かれる予定の方は是非ご高覧くださいますようお願い致します。
ここで少し今回の展示作品について話しておこうと思います。
この展覧会「Gyeonggi, National Highway No. 1 」は韓国の北と南を縦断している国道一号線と韓国の南北を分け隔てている38度線が重要なテーマとなっています。まず初めに、この企画展に招待される際、重要なテーマの一号線「道」に対してはしっかりと応える作品であって欲しいとキュレーターのキムジョンギル氏に告げられました。
38度線は朝鮮半島の北側を社会主義の国、南側を資本主義の国に分け隔て、そして国道一号線はソウルという巨大化した都市を少し離れて通り、沿道に郊外型の都市を生み出す。Antennaはそんな二つの「線」から生まれる歪んだ都市の発展にヤマトピアのイメージをダブらせ、まるでそこが「テーマパーク」という非現実的な世界であるかのように感じたのです、そこでAntennaが出した答えは、「道」と共に発展する都市の在り方を描くことでした。これは「Daegu」において展示した「日出ズル富士ノ神 札念来迎図」の連作のような存在で、「ジャッピー」の頭部、下にある背中のファスナーより大量に溢れ出たヤマトピアの「お札」はある風景を描き出した、それは現代の都市の風景であった。といった具合に前作とは密接な繋がりを持っているのです。
田中英行
制作の記録/後編
11/09:オープニング
完成した作品タイトルは「現代御札都市曼荼羅」です。
「ジャッピー」が「ジャッピー塔」のようにそびえ立つ高層ビル群を眺めます。

動物達も高くそびえ立つビル群を眺めます。

ビル群には重機が群がっています。

少しひいて全体の様子、かなり大きな作品となりました。

両側にはジャッピー、荘厳な面持ちで立っています。

高層ビルの下には車が走っています。

11/09:夕方
さて
パフォーマンスの準備が整いました。

韓国の伝統的な打楽器奏者の一団です。皆さん喜んでお面を付けて下さいました。

キュレーターのジョンギル氏がこの展覧会についてスピーチをしています。

展覧会の幕開けです
子供達が喜んで御札に飛びつく様子には何故か不思議な感覚をおぼえました。

みんな五種類集めようと必死です。

全てが無事大成功をおさめ展覧会は始まりました、2008年1月23日まで会期は続きます。展覧会自体がものすごく興味深いものですし、もし機会があれば是非見てもらいたいです。

田中英行