清田泰寛個展「閉じサーキット」
日時:2009年7月3日(金) ‐ 7月20日(祝/月) 
*開廊日:会期中の金土日祝  
*開廊時間:金 / 17:00‐21:00 土日祝 / 11:00‐18:00
企画:田中英行(Antenna)
※展示、イベントは終了致しました。
現在、京都市立芸術大学大学院で絵画を学び、平面の記号・構造の観点からの解体、 三次元的造形への再構築を試みることで絵画芸術の発展形を目指す清田泰寛が、初の個展を行います。
色彩と紙、木材が生み出す独創的な形態とリズム。
清田はこれまで、言語と図像の相互関係を軸とする形状の作品を展開してきました。
本来基底材である木枠やキャンパスを描かれる図像の一部として組み込む特異な作品形態は、作品の裏側であった要素を表側へと再構築し、それはまた作品上の言語と図像の関係を揺れ動かし、各構成要素が独自の法則に従って新たな秩序を生み出しています。この行為は、作家自身の意識の裏側に存在していた要素を表側へと引き出し具現化する行為ともいえます。
清田は、展覧会のタイトルを「閉じサーキット」と題しました。彼が新たに紡ぎだしたこの言葉は、様々な素材に置き換わり構築される過程で言語から図像へと変化し、言語とはまた違った特異なリズムを刻む絵画作品として現れ、またそれは私たちに、意識の裏側に存在し言葉では説明できない微細な感覚を表出させてくれるような、ある種の喜びを感じさせてくれることとなりました。
展示の様子を紹介します。奥の壁には3m近くの作品が2点、すっきりと並びました。photo by Yuko Shirahata
一部拡大。木枠で組んだ半立体の構造に、キャンバスが貼られています。photo by Yuko Shirahata
手前の壁には小さめの作品が3点。photo by Yuko Shirahata
中央には小作品。DMのイメージにもなった作品です。photo by Yuko Shirahata
一階AntennaStudioにはドローイング、エスキースが展示されました。photo by Yuko Shirahataphoto by Yuko Shirahata
公開で合評会も行われました。

お越し下さいましたみなさま、ありがとうございました。
旭 藍子