『ココ、アノ膜 -AAP in AAS-』
日時:2009年2月21日(土)-3月5日(木) 12:00-20:00
作家によるパフォーマンス:2月21日(土)、28(土)、3月1日(日)、5日(木)18:30~
アーティストトーク:2月21日(土) 17:00-18:00
※展示、イベントは終了致しました。
Antennaのメンバーである田中英行が立ち上げた企画、AAP(Alternative Artist Project)。特に若い世代にスポットライトをあて、次の時代を担うアーティストの発掘・育成を目的とした試みです。
AAP企画第一弾となった『ココ、アノ膜』展では、田中自身の母校でもある京都市立芸術大学の1、2回生から6名を作家として、また出展作家のみならずキュレーションという立場からも2人の学生を迎えました。互いにコンセプトや様々な制作に関するコミュニケーションをとり合うことで、新しい感性を企画 / 制作の両面から取り入れ進めてきました。本展覧会では、6名の作家それぞれが生きる「日常」の本来の形を、現在の彼らの瑞々しい感性をもって見出した作品群として展示を致しました。鑑賞者に日々の「生」を捉え直す機会を提示し、その際立ち上がってくる「膜」を飛び越えていく、新しい可能性を感じていただける展覧会となったのではないでしょうか。
古賀 睦
                                 photo : Yuko Shirahata
超常的な力を以て日常を浸食する闇。闇を追いやり目を逸らしてきた私たちに、得体の知れない何かへの「おそれ」という根源的な感情を改めて気づかせてくれる作品となりました。

谷中佑輔
                                  photo : Yuko Shirahata
音を用いた作品と摩擦発光を利用したパフォーマンスで、無意識のうちに築き上げられたフィルターから鑑賞者を開放し、「今」を見つめ直すきっかけを提示してくれました。

新平誠洙
会期中もどんどん数を増やし続けたドローイングたち。入力し出力するという過程を改めて見直す機会を与えてくれました。

西山 寛
                                 photo : Yuko Shirahata
小さなピースの集積が、日々成長を目指して繰り返す終わらない試行錯誤のエネルギーを表現しました。

長谷川由貴 
                                   photo : Yuko Shirahata
全てが溶け合い混ざり合う姿を描き出すことで、互いを受け入れ合う全てが等価な世界へと鑑賞者を導こうと試みました。
森 伊織
                                photo : Yuko Shirahata
暗闇の中で鑑賞者自身の鼓動とその体の反応を改めて体験させ、鑑賞者の動物としての純粋な「生」を呼び覚ましました。

展示にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。