久しぶりのブログの更新になってしまいました。
ここ最近のAntennaは、先月より引き続き制作しているPVの編集や、秋以降の新たなプロジェクトの準備に取りかかろうとしています。
さて私、古川の個人的な活動の話ですが、ここ2週間ほどずっと、Dominique Perraultの建築ワークショップに参加していました。
大学では環境デザイン(建築などの空間デザイン)を専攻しており、大阪大学で今夏行われるワークショップに大学代表として参加することになったんです。
最近では越後妻有アートトリエンナーレの能舞台のデザインで話題となっている世界的に活躍するフランス人建築家、Dominique Perraultを招聘教授にむかえてのワークショップ、テーマは「包まれる公共空間」、プログラムはオペラ劇場。
6月下旬からスタートしたこのWSは、最初は敷地の見学や、琵琶湖ホールの見学、個人でのスタディ作業などを進めていきました。

7月中旬より、本格的なグループワークがスタート。
私の所属する班は、最初の頃はなかなかプランが進行せず、模型が縦になったり横になったりで、意見はばらばら、コンセプトにもそぐわない、先生方からも心配がたえないといった感じで、難航していました。

しかし、Perrault氏の中間講評などで意外に好感触をえて、メンバー同士のコミュニケーションもスムーズになっていき、ラストスパートでは信じられないくらいの速さで完成へと向かっていき、無事に最終講評会を迎えることができました。

この建築のコンセプトはいわば「海に浮かぶストラクチャーの森」。
二十数枚のメッシュ状のストラクチャーの中に劇場などのプログラムを浮かせ、GL(地面)ではそのメッシュの隙間を自由に人が行き来でき、さらにそのストラクチャーとストラクチャーに挟まれたオープンスペースが公共空間として機能する、その間の広さによってパブリックの性格を自然と構築する・・・とまぁ、簡単に言えばそんな感じです。



最終講評会でのPerraultのコメントとしては「この建築は形態の奴隷になっていないところがとても良い」など、感激の言葉をたくさんいただくことができました!
短期のプロジェクトで、常に時間に追いつめられながらの厳しい状況でしたが、グループワークでの制作、Perrault氏やPerrault事務所の所員さんからのコメント、他大学の学生との交流など、思い返せばたくさんの貴重な経験を得ることができたのではないかと思います。
Antennaでは今は建築や空間といった創作活動は具体的にできていないですんが、このような経験を武器に将来的にどんどん拡げていきたいな、と思います。