Installation view @ SOMA ART MUSEUM in Seoul 2013

Aappy Mikoshi and Exhibition View in SOMA Museum of Art 2013



What’s the Vlue?



夏季オリンピック開催の経験がある日本(1964年)、韓国(1988年)、中国(2008年)に加え、台湾を含む4カ国から計14名(チーム)のアーティストが参加。アンテナは滞在制作にて制作した新作インスタレーション「エケケイリア」を展示しました。

[概略]
展覧会名:88ソウルオリンピック開催25周年記念 力, 美はどこにあるのか?
開催期間:2013年7月12日(金)~9月22日(日)
開館時間: 火曜日~日曜日10 a.m. – 6 p.m.
休館日 : 月曜日(元旦、旧正月、秋夕)
場所:SOMA美術館
住所: ソウル市松坡区方荑1洞88-2
電話:+82-2-425-1077
http://www.somamuseum.org/

参加アーティスト:
【韓国】 ナムジュン・パイク(Nam-June Paik)、鄭鉉(Chung Hyun)、高明根(Goh Myung Geun)、金信日(Kim Shin Il)、崔台勳(Choi Tae Hoon)、徐道豪(Suh Do Ho)、姜愛蘭(Kang Ai Ran)
【日本】
大巻伸嗣、アンテナ(Antenna)、チームラボ(teamLab)
【中国】
王中(Wang Zhong)、吳爲山(Wu Wei Shan)、殷晓峰 (Yin Xiaofeng)
【台湾】
劉栢村(Liu Po Chun)

 

Antennaの作品にはジャッピーという日本を象徴する幸せを主題としたマスコットキャラクターが頻繁に登場します。本作品においてジャッピーはアッピーに姿を変え、彼らのテーマである幸せについてアジア全体へと視野を広げた展開を見せています。
オリンピックの起源であるゼウスにささげる祭典「オリンピア祭」期間中は全ギリシャの戦争が休戦となった事を「エケケイリア」と呼びます。
日本の祭りで神が一時的に鎮まるとされる「御輿」とイメージを重ね、また日、中、韓、各国の時代背景と社会情勢からも着想し、日本の伝統的なお祭りにおいて象徴的な役割を持つミコシの形状をしたインスタレーションとなった。
近代オリンピックが開催を重ねるなか政治に利用され、商業主義に傾倒して来た事は近代化する社会が抱えてきた問題と密接な関係にあり、
日本も社会構造の変化と震災以降、既存の価値観は大きく崩れようとしています。現代社会において、大半のものは貨幣によって価値を置き換えることが可能であるが、多くの人が幸福と感じているものは、そうした貨幣価値で推し量ることのできない所にあるのではないでしょうか。
クーベルタンが人間成長と国際平和の実現を目指した理念に立ち返り、現代社会の空虚さと、そうした中のささやかな幸福とその価値に目を向け人々が見失ってしまった”価値”の本質を再考する事を今回のインスタレーションでは提示している。